2010.02.19 Friday
マハトマ・ガンディーは優しく微笑む
マハトマとは「偉大なる魂」という意味で、インドの詩聖と言われるタゴールから贈られた尊称といわれ、本名は、モハンダス・カラムチャンド・ガンディー。その類稀な人物が「社会的大罪」としてあげたのが鳩山首相演説にあった七つである。顰蹙を省みず言ってしまえば、悪い冗談かと思ってしまった。何故そう思ったか、若干個人的な感想を述べてみたい。
最初に言及した、行き過ぎた「道徳なき商業」と「労働なき富」は、濡れ手で粟のような利益追求と、分かってしまったら税金を納めてそれで終わり、という類のもので、それらを「どのように制御していくべきなのか」と問うていらっしゃるが、私などのぼんくら国民に聞かずとも、もっと良くお分かりの方がいるはず。動いた金や、納めたといわれる税金の額を知って、まともに仕事をするのがいやになってしまった。
「理念なき政治」、別に「原則なき政治」とも訳される。選挙で当選することを至上命題とし、その結果を持って全て「善」とする。そのために国政はどうなってしまうのかには言及しない。「国滅んで山河あり」かも知れないが、仕分けに奔走し「人間性なき科学」への対応が後手に回ってしまえば地球の温暖化は進み、山河も残らない。
「人格なき教育」については、「ゆとり教育」を掲げ、それを引っ込め、今は「未来を担う子どもたちが、自らの無限の可能性を自由に追求していける、そんな社会を築いていかなければなりません」と言うが、その未来がまったく見えてこない。
『科学者アインシュタインは、かつて「このような人物が肉と血をもってこの地上を歩いたとは、未来の世代は信じられないだろう」と、ガンディーの気高い人間性に惜しみない賛辞をおくっている』(「ガンディーとタゴール」森本達雄著、第三文明社刊)
願わくは、「ニャンと悪い冗談」と言った私の不明を恥じる日の来ることを。
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